さつまいものつるぼけを防ぐ!効果的な切り方と育て方のコツ

さつまいもを育てる際に「つるぼけ」という現象が発生することがあります。

せっかく手間暇かけて育てているのに、収穫量が期待できないのは残念ですよね。

この記事では、さつまいものつるぼけを防ぐための効果的な切り方と育て方のコツをご紹介します。

つるぼけとは

つるぼけとは

つるぼけとは、つるや葉ばかりが成長してしまい、肝心の芋が十分に大きくならない状態のことです。

多くの園芸愛好者にとって大きな問題であり、特にさつまいもを育てる際には悩みの種となります。

つるばかりが旺盛に育つため、見た目は立派に見えますが、地下の芋が期待したほどの大きさや品質に育たないため、収穫時のがっかり感も大きくなりがちです。

つるぼけが起こると、肥料や栽培スペースの無駄遣いとなり、栽培の労力が報われないことになります。

このため、つるぼけを防ぎ、立派な芋を育てるためには適切な栽培技術が必要不可欠です。

さつまいもの「つるぼけ」の原因

さつまいものつるぼけの原因としては、窒素肥料の与えすぎや日照不足、つるが地面に根を下ろすことなどが挙げられます。

窒素肥料が多すぎる場合、植物は葉や茎を優先的に成長させてしまい、肝心の芋の部分には栄養が行き渡らなくなります。

また、日照不足が続くと光合成の効率が低下し、芋の成長が遅れてしまいます。

さらに、つるが地面に根を下ろすと、栄養がそこに取られてしまい、主根に栄養が十分に届かなくなります。

これらの要因が絡み合うことで、結果的に栄養がつるや葉に集中し、芋の成長が阻害されてしまうのです。

窒素肥料の量を減らしてバランスを取り、日当たりの良い場所に植え、つるが地面に根を張らないようにつる返しを行うことが対策となります。

つるぼけが発生するとどうなるか

つるぼけが発生するとどうなるか

つるぼけが発生すると、芋が小さく、収穫量が減少します。

例えば、通常の芋のサイズが20cm程度であれば、つるぼけが起こった場合は10cm以下になってしまうことがあります。

また、収穫量も半分以下に減少することが多いです。

見た目にも健康そうに見えるつるや葉に対して、肝心の芋の成長が乏しいため、育てた努力が報われない結果となってしまいます。

つるや葉ばかりが元気に見えると、一見植物全体が順調に育っているように錯覚してしまいますが、地中の芋が育たないことには収穫の喜びも半減してしまいます。

そのため、つるぼけを予防する適切な管理と早期対応が不可欠です。

つるぼけを防ぐための対策

つるぼけを防ぐためには、適切な肥料管理、つるの剪定、つる返しの実施、そして適切な水やりが必要です。

以下にそれぞれの具体的な方法について詳しく解説します。

【つるぼけの防止対策1】余分なつるを剪定する

余分なつるを剪定する

つるぼけを防ぐには、つるの適切な管理が欠かせません。

さつまいもが成長してくると、多くのつるが生えてきますが、すべてのつるをそのままにしておくと栄養が分散してしまいます。

主茎から出ている側枝を剪定することで、芋への栄養供給を集中させる効果があります。

特に地面を這いすぎるつるは、早めに切り取ることで栄養を根に集中させましょう。

つるを剪定して芋に栄養が集中しやすくなることで、収穫量や芋のサイズが向上する効果があります。

【つるぼけの防止対策2】「つる返し」を行う

「つる返し」を行う

「つる返し」とは、つるが伸びて地面に根を下ろさないように、時々つるを持ち上げて元の位置に戻す作業です。

この作業を行うことで、栄養が主根に集中し、芋がより大きく成長する効果があります。

つるが地面に根を張ってしまうと、そこに栄養が取られ、芋自体が十分に育たなくなる原因になります。

つる返しを定期的に行うことで、芋のサイズが大きくなることが期待できます。

さつまいもの育て方の3つのコツ

つるぼけを防ぐためには、つるの管理だけでなく、栽培環境にも気を配ることが重要です。

以下のポイントを押さえて、さつまいもの育て方を見直してみましょう。

【育て方のコツ1】 肥料の与え方に注意する

肥料は適量を守ることが大切です。

特に窒素成分が多すぎるとつるや葉ばかりが成長し、芋が育たない原因となります。

さつまいもには、リン酸やカリウムが多めの肥料を選び、窒素肥料は控えめにすることが推奨されます。

【育て方のコツ2】 水やりを控えめにする

さつまいもは乾燥に強い植物であり、過度な水やりは根の発育を妨げることがあります。

さつまいもは乾燥に強いですが、生育初期や乾燥が激しい時期には適切な水やりが必要です。

土の状態を確認し、乾燥しすぎないように注意する必要があります。

過剰な水分がつるぼけの原因になることがあるため注意が必要ですが、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。

収穫前の1ヶ月程度は水やりを控えることで、芋の糖度を高める効果があります。

【育て方のコツ3】 日当たりの良い場所で育てる

 日当たりの良い場所で育てる

さつまいもは日光を好む植物です。

日当たりの良い場所で育てることで、光合成が活発になり、芋の成長が促進されます。

日照不足はつるばかりが伸びて芋の肥大が抑えられる原因となるため、しっかり日が当たる場所を選びましょう。

まとめ

まとめ

さつまいものつるぼけを防ぐためには、適切なつるの管理と栽培環境の見直しがポイントです。

余分なつるを剪定し、つる返しを行いながら、肥料や水やりに気を付けて育てることで、立派なさつまいもを収穫することができます。

ぜひ、これらのコツを実践して、甘くて美味しいさつまいもを育ててみてください!